川沿いの散策は、橋を見て回ることになります。同じ橋と呼んでいても、建設された時代や建材(木、石、コンクリートなど)によって、ずいぶんと雰囲気が異なるのが興味深いです。
清流と緑でリフレッシュできる『玉川上水緑道を歩く』(前編)では、境橋から三鷹駅北口の桜通りまできました。
さあ、後編に入ります!
玉川上水緑道を歩く(後編)
三鷹駅北口の桜通りは、まちのにぎわい創出を目指した社会実験「ENJOY OPEN STREETs 武蔵野」が開かれた場所のひとつで、これから注目のパブリックスペースです。
□欅橋 / □三鷹駅北口広場
欅橋(けやきはし)を過ぎると、玉川上水の周囲が広場になっています。駅前とは思えない程、静かで緑豊かな空間です♡
ここで玉川上水は暗渠になって、三鷹駅の下をくぐります。
□世界連邦平和像
三鷹駅北口ロータリーに据えられているのは「世界連邦平和像」。長崎の平和祈念像で知られる彫刻家・北村西望の作品で、台座の中に武蔵野市の戦死者名簿が納められています。
□国木田独歩の詩碑
三鷹駅北口交番の裏手に「国木田独歩の詩碑」があります。
線路沿いに歩いて、「武蔵野芸能劇場」の少し先に出てくる地下道を通って、南口に向かってください。
□三鷹橋
地下道を抜けた目の前に「三鷹橋(みたかはし)」があります。橋を渡ると旧三鷹橋の一部と井戸のポンプが置かれています。
□風の散歩道 / □玉鹿石
三鷹駅南口から萬助橋まで、玉川上水沿いの南側は「風の散歩道」と呼ばれています。作家・太宰治が入水し履物を残したとされる場所の向かい側の歩道に、太宰の生まれ故郷である青森産の「玉鹿石(ぎょっかせき)」が置かれています。
□むらさき橋
三鷹市と武蔵野市の協力で建設された「むらさき橋」。かつて、この辺りが染料に使う紫草の産地だったことから、橋名になりました。
□山本有三記念館 / □有三記念公園
「山本有三記念館」のお庭は、「有三記念公園」として無料公開されています。
□萬助橋 /□松本訓導殉難の碑
「萬助橋(まんすけはし)」から玉川上水は井の頭恩賜公園の中に入ります。駐車場のある北側の路を行くと、「松本訓導殉難の碑」があります。(関連記事:「松本訓導殉難100周年講座」に参加しました。)
□ほたる橋
「ほたる橋」を渡って、再び南側の路を行きましょう。遊歩道の右手は、「小鳥の森」と呼ばれる小鳥の保全エリアです。耳を澄ませると、小鳥のさえずりが聞こえてきますよ。
□幸橋 / □井の頭公園第二公園
「幸橋(さいわいはし)」で、玉川上水は井の頭恩賜公園とお別れします。幸橋を渡って「井の頭公園第二公園」の雑木林の中で森林浴♡を楽しんで、今回の散策は終わりです。
リフレッシュしていただけたなら、嬉しいです:)。