いつの時代も、人はつながりを求めています。戦時中、出征者と遠く離れた家族や友人、知人を結んでいたのは軍事郵便。
軍事郵便制度は、日清戦争期から始まり、日露戦争期は約4億6千万通の郵便が、戦地と内地を行き来していたそうです。
武蔵野ふるさと歴史館では、企画展『軍事郵便が語る日露戦争期の武蔵野』を開催中です。
日露戦争期、武蔵野村の出征者から当時武蔵野村長を務めていた秋本喜七氏の元に届いた手紙などを資料にして、当時の武蔵野村の様子に迫っています。
歩兵隊の兵舎が描かれた年賀状、国旗や兵士が描かれたハガキ、戦地のようすが写された写真ハガキなど、まさに戦時を伝える郵便物もあって、眺めているだけで感慨深い気もちになります。
この企画展では、戦時中の公債負担や戦地に送る毛布や大麦の寄贈、出征した村民を迎える凱旋門や戦役記念碑の建立にも触れられています。
教科書や本で扱われる歴史の一部だった日露戦争に生活の色がついたというか、戦時に生きる人びとの暮らしが見えてきて、武蔵野村を少し近くに感じました。
武蔵野ふるさと歴史館『軍事郵便が語る日露戦争期の武蔵野』の開催情報は、む~観HPのイベント情報をご確認ください。