鈴木育男氏 写真集『吉祥寺と周辺寸描』より 背面に東急デパートが建設中
昭和40年代後半、高校生になった私は、再開発中の元町通りを抜けて、新規オープンして間もない吉祥寺伊勢丹によく出かけました。
今日は、30数年前への飛行(タイムスリップ)です。
昭和48年 元町通り
鈴木育男氏 写真集『吉祥寺と周辺寸描』より
当時の若者は、誰もがベルボトムのジーンズで、速足で元町通り界隈を闊歩していました。時代はオイルショックで騒がしかったのですが、
若者たちの歩行スピードと開発中の工事現場の騒音が重なって、「何か新しいことが始まるんだ」という眩しい期待感と高揚感が街中に溢れていたように思います。
昭和48年にアルバムデビューした松任谷由美(当時は荒井由美)の初期の傑作に、『ルージュの伝言』がありますが、この曲の軽快なメロディーを耳にする度に、当時の街中の躍動感が思い出されます。
その伊勢丹もいまはコピスに生まれ変わりました。
街は落ち着いたたたずまいを取り戻し、ゆっくりと歩く若者たちの姿が時代の成熟を静かに告げています。
- 夜空
- 喝采
- 五番街のマリーへ
- 私の彼は左きき
- 神田川
- 心の旅
- てんとう虫のサンバ
昭和48年(1973年)のできごと:
- 第一次オイルショック
- 江崎玲於奈氏ノーベル物理学賞受賞
- 金大中誘拐事件
- ハイセイコーブーム
- 武蔵野市 学校給食北町共同調理場開設
- 武蔵野市 グリーンパークが日本に返還される