今年1月に入り、井の頭公園の池で行なわれた「かいぼり」は、水質改善や外来魚の駆除、池の生態系の回復などを目的としています。
水抜きの後は底泥中の養分を大気に逃すため、2月の間は池底を天日干しする予定でしたが、連続した積雪の影響もあって乾かすことができませんでした。
2月の下旬から池に水を戻し始め、先日はかいぼり隊の皆さんが生物園のイケスで保護していたヌマチチブやテナガエビなどの在来魚を一匹づつ数え、お茶の水池に放流する活動が行なわれました。
巨大な外来魚やコイやナマズの捕獲活動と比べると、派手さはありませんが、この「かいぼり隊」の継続的な活動が、井の頭池を透明な水に蘇らせることができる力のひとつです。
また、井の頭かんさつ会の皆さんは今回のかいぼりだけでは無く、日常的に調査や駆除、保護活動を行なっています。
平成25年の調査では、以下の数を捕獲をしたそうです!!(ノ゚ο゚)ノ
・オオクチバス 約4300匹
・ブルーギル 82200匹
井の頭恩賜公園開園100周年カウントダウン新聞の最新刊「いのきちさん・15号』は、井の頭公園のかいぼり特集です!
・捕獲した驚きの生き物
・保護が間に合わなかった生物(絶滅寸前か絶滅…?)
・二枚貝はいなかった
・最大の朗報はニホンイシガメ!
・カイツブリのカップルに危機!
池を元の環境に近づけるためには、幾度かのかいぼり作業を行なう必要があります。
井の頭公園の「かいぼり」は、開園100周年を迎える平成29年までに1年おきにかいぼりを行う予定です。
大勢の方の注目を集めた池の水抜き作業は、各種報道関係、インターネットなどで報じられ、関心の高さを感じました。
その関心の高さや、継続的な活動、一人一人の理解と適切な対応が、生態系の回復や保護・保存をすることに繋がります。
井の頭池の底に見た大量の廃棄物や外来生物の放棄…などの残念な実態もありました。
皆さんの憩いの場所である井の頭恩賜公園を、今まで以上に!もっともっと素晴らしい公園にしていきましょう!!
※むー観事務局にて配布中(武蔵野市吉祥寺本町1-10-7 武蔵野商工会館1階)