先日サクラの花も最高に見頃な中『NTT技術史料館』に行ってまいりました。
史料館は武蔵野市緑町のNTT武蔵野研究開発センタ内にあり、
今の季節は北門~南門の桜並木が非常に美しく、例年武蔵野桜まつり”に併せて、 一般公開が行なわれています。
(通常は毎木曜日一般公開日/無料)
1950年 東京・武蔵野市に電気通信研究所(現在の『NTT武蔵野研究開発センタ』)が集結されました。
「NTT技術史料館」はこのセンタ内にあります。
時代とともに形を大きく変えながら飛躍的な進歩を遂げてきた日本の電気通信技術とその歴史が展示されています。
←うぅ~~んヽ(゜▽、゜)ノ
情報通信産業の頭脳ともいうべき雰囲気が漂っている!
(などと…電気通信とは程遠い私が、生意気にも思ってみたりする)
館内は、
「歴史をたどる」コーナー
戦後半世紀の通信技術と社会との関わりを、歴史の流れを追って紹介
「技術をさぐる」コーナー
技術分野ごとに技術発展の系譜を詳しく展開(交換機・オペレーション技術・トランスミッション技術、他)
今回は歴史と技術の二つのコースを巡ることにして、
自分達だけでは「ナンノコッチャ??」になること必至ということで、ガイドをお願いいたしました。
(事前予約は必要ですが無料で対応してくださいます…なんて親切)
左)ブレゲー指字電信機(1869年)/最初の電報サービスに用いられた機械
なんと!当時は1分間に4文字ぐらいしか送ることができなかったそうです(=◇=;)
中)磁石式手動交換機と交換台/交換手さんを呼び出して、あっちとこっちのケーブルを繋いでもらっていたのです。
右)伝送に使用された真空管(1951年頃)/一般家庭ではよくTVの裏側で目にしましたね。
マニアな方なら…真空管ラジオ・アンプでしょうか(*^▽^*)
ところで、この誰もが(あっ!失礼…昭和を知る方なら)知る黒電話ですが、
正式には4号自動式卓上電話機と申しまして、
武蔵野電気通信研究所で開発された、ハイファイ電話機だそうですよ!
公衆電話最初の電話機はこの4号式を赤くしたものだったそうです。
その後大阪万博(1970年)ではワイヤレステレホンを発表、出展時の様子なども展示されています。
1995年に打ち上げられた衛星通信の実験モデルの展示
光ファイバ母材の展示
戦後日本のコンピュータ開発の原点となった「MUSASHINO-1B」(1957年)も展示されています。
武蔵野市の開発センタで研究されたのですね(^O^)
技術とサービスの歩みを、その時々の社会の動きとともに年代順に展示されているので、大変にわかりやすく、展示物も歴史的価値の大きなものばかり。
専門家の方々はもちろん(学生向けコースもあります)
一般者や子どもも興味をいだいて見学することができます。
歴史+技術コースは約1時間で全体を見学できますが、興味のある方は一日中、いや!何度訪ねても飽きることのない場所と思います。
見学がまだの方、是非お出かけください。
最後に、まるで素人の私達に丁寧にご対応くださったガイドさん、スタッフの皆様に心よりお礼を申しあげたいと思います。
■毎週木曜日 13:00~17:00 一般公開(入場無料)
■新しくインターネットの技術のコーナー も開設されました。