吉祥寺美術館で本日より開催されます
「生誕100年南桂子展
~時を超えて刻まれた想い・まなざし~」のご紹介です。
日程:8月20日(土)~10月10日(月)
開館時間:10:00 ~19:30
入館料:¥100
今回の展示では、学芸員の調査研究により 作品の成り立ち、スケッチ、完成作品と、色違いのバリエーション など、版画の魅力がたっぷりと味わえるものとなっています。
原版が展示されていることにより、何気ない表現の中に、念入りな背景の処理がなされていることに感動します。
昨日(8/19)、オープニングセレモニーにお邪魔しました!!
メルヘンチックな南桂子ワールドがすでに展開してます。
少女やお城、魚や小鳥たちがモチーフとなっている作品が多く、その繊細に刻み続ける線と淡い色使いは、物語をかたりかけるよう。
幼い頃、ご両親を亡くされた南桂子さん。きっと、童話の中の空想がお好きだったんじゃないかと、勝手に想像しました。
彼女は、高校女学校時代から詩や、絵画制作に興味を持ち、戦後東京に出て油絵を学びます。
そのアトリエで、後の夫となる銅版画家「浜口陽三」に出会い、版画に魅了され、さらに彼自身にも引き寄せられて行くんですね。
なんとも、ロマンチックで劇的な出会い。
「浜口陽三」を追って、パリに渡り、本格的に銅版画工房で技法の研鑽も積んで行きます。
「浜口陽三記念室」は、吉祥寺美術館の常設ですので、そちらも合わせてご覧いただくと面白いと思います。
←展示作品の写真が撮れなかったので、グッズの方を紹介しておきますね。