は~るの小川は さらさらいくよ~
口ずさむだけでのどかな風景がよみがえってきますが、今日は雑木林をご紹介いたします。
JR中央線 武蔵境駅北口を出て玉川上水方向に直進、約10分ほど行ったところに
「境山野緑地」と言う雑木林があります。
通称「独歩の森」
この地域一帯は、雑木林を愛した明治の文豪国木田独歩が小説『武蔵野』の舞台とした場所です。
木や草がたくさんある雑木林の中には、たくさんの生き物がいます。
境山野緑地はわずか1ヘクタールの空間に約400種の野生植物が確認されているそうです。
少しですが、緑地の生物をご紹介しますね!
写真は7月に撮影した「ハラビロカマキリ」の幼虫です。
秋には羽の生えた成虫になります。
晩秋に卵を産み冬越しした卵が翌春に孵化します。
境山野緑地では地上1~2mのところに卵が生み付けられます。
こちらは「ネキトンボ」
6月下旬に成虫になり始めはオレンジ色だった体色が、
成熟すると鮮やかな赤になるものが多いです。
11月ごろまで生きる長生きです。
8~10月に咲く細く長い花「ミズヒキ」
上から見ると赤、下から見ると白に見えることから
紅白の水引を連想するために「ミズヒキ」の名称がついたそうです。
お祝いごとに使われる水引由来の植物がある事を始めて知りました
この葉を食べるコガネムシの仲間も見ることができるそうです
雑木林は、人間の手で適度な手入れ(定期的な伐採)をしてこそ、林の中に太陽の光が多く入り、木も地面すれすれに生える植物も生きていけるのだそうです。
笹などが生い茂ればカブトムシやクワガタムシは産卵もできなくなり、成虫も樹液を求めて飛ぶこともできなくなるとか…。
コナラやクヌギといった木を中心とする武蔵野本来の雑木林は、今では武蔵野市からほとんど姿を消してしまいました。
武蔵野市公認ボランティア団体「武蔵野の森を育てる会」の皆さんが、武蔵野市緑化環境センターとの協働で、独歩の森を含む境山野緑地全体の保全活動を行ない、学習の場も提供して下さっています。
今回、雑木林を楽しみたい方にオススメの講演会、「森を知り森を楽しもう」が開催されます
日 時:3月11日(日) 13:30~15:30(13時開場)
場 所:武蔵野プレイス 4階フォーラム
申込み:武蔵野の森を育てる会
TEL 0422-54-8892 /FAX info.mnomori@gmail.com (住所、氏名、電話番号を明記)
※定員50名 申込み順、事前申込み必要