「武蔵野の空襲と戦争遺跡を記録する会」(川村善次郎代表)が、6月4日(土)に開催した「戦争遺跡フィールドワーク」に参加させていただきました。
今回は、直前の5月27日に朝日新聞のむさしの版で、
『中島飛行機武蔵製作所の跡地 地下道の一部現存か 来月4日市民ら見学会』と
派手な見出しの5段記事で紹介された影響で、当日の武蔵野市役所の北東の広場は、朝9時過ぎには、150人以上の参加者であふれかえる大盛況でした。
事務局長の秋山昌文さんも「こんなに来て頂いてうれしい悲鳴です」と困惑気味で、急遽、参加グループを3つにわけてそれぞれに担当ガイドをつける方式に変更するなどの対応に追われていました。
川村代表は、「大勢の方に御参加いただいたが、私どもはこれを観光にする気はない。この戦争で亡くなった方々の無念の声を、それぞれの戦争遺跡の前で聞いて欲しい」と記録する会の主旨を説明されていました。
参加者は 武蔵野市役所⇒武蔵野総合体育館⇒NTT武蔵野研究センター⇒生き残った樫の木 と回り都営アパート管理事務所
(中島飛行機工場の建物として唯一残っているもの)の前では、
都営アパートの自治会の平田さんから建物の説明を受けて、実際に中に入って熱心に見学していました。
参加者はその後、 武蔵野中央公園 ⇒ 予想される地下道の位置 ⇒ グリーンパーク遊歩道 ⇒ 関前三丁目 ⇒ 延命寺 ⇒ 源正寺 ⇒
と約5キロのコースを歩いて回り、延命寺では住職の中里さんの空襲体験にも真剣に耳を傾けていました。
暑さの中、中高生の若者を含め多くの市民が、ガイドの方の説明に熱心に聞き入る表情や遺跡の前で手を合わせる姿を見て、
「武蔵野の空襲と戦争遺跡を記録する会」の活動の素晴らしさと大切さをあらためて感じる一日になりました。
事務局 K