吉祥寺薪能

第36回 月窓寺 吉祥寺薪能【2022年10月13日】

昨日10月13日、武蔵野市の市制施行75周年記念事業として、「第36回 月窓寺 吉祥寺薪能」が実施されました。

市制施行75周年記念事業
第36回 月窓寺吉祥寺薪能主催 吉祥寺薪能実行委員会
後援 武蔵野市 一般財団法人武蔵野市開発公社

第36回 月窓寺 吉祥寺薪能

2022年の薪能は、天気に恵まれず月窓寺境内での開催とはなりませんでした。代わりに武蔵野市民文化会館で蝋燭能が実施がされました。

武蔵野市民文化会館はこんな場所です。

武蔵野市民文化会館

中に入ると絢爛豪華なシャンデリアが迎え入れてくれます。洋館のようなお洒落な建物です。

武蔵野市民文化会館

既にたくさんのお客様がロビーで待たれていました。皆さん、吉祥寺薪能を心待ちにしていたようで、雨の中明るい笑顔がたくさん見られました。

武蔵野市民文化会館 大ホール

開場した午後4:30頃の様子です。

第36回吉祥寺薪能

上演を心待ちにされていたたくさんのお客様が会場へ入られました。入口では検温・消毒をし、チケットはお客様自身でもぎってもらう等新型コロナ対策もバッチリ✨

残念ながら上演中の写真撮影は禁止なので演目の様子はお伝えできませんが・・・。ステージの様子をおすそ分けします!

第36回吉祥寺薪能

本格的な能のステージが武蔵野市民文化会館に登場しました!

第36回吉祥寺薪能ステージ脇には「月窓寺 吉祥寺薪能」の文字入りの提灯が飾られていました。

吉祥寺薪能
第36回吉祥寺薪能で実施された演目をご紹介します。(吉祥寺薪能チラシより)

狂言 佐渡狐
越後と佐渡のお百姓が都へ年賀を納めに向かう道中で道連れになり、佐渡に狐がいるかいないかで言い争いになります。各々の小刀を賭け、年貢を納める奏者に判定して貰おうということにしました。先に年貢を納めた佐渡のお百姓は、奏者に「袖の下」(賄賂)を渡し、佐渡に狐がいると口裏を合わせて貰うよう願います。次に年貢を納めた越後のお百姓が、佐渡に狐はいるかいないか判定を求めると、奏者は「いる」と言います。納得のいかない越後のお百姓は、佐渡のお百姓に狐はどんな姿をしているのかを尋ねますが・・・

奏者は人間国宝の野村万作氏です。越後のお百姓を、その孫で若き狂言師として注目を集める野村裕基氏、佐渡のお百姓は映画やドラマでも活躍する野村萬斎氏と、親子三代での演目となりました。

能 安達原 黒頭
那智の山伏・東光防の阿闍梨裕慶(ワキ)は、供(ワキツレ)の山伏と能力(アイ)を従え、諸国を巡る行脚に出て、陸奥の安達原(福島県足立太良山東裾野辺り)に日暮れて辿り着きます。野中の一軒家を見つけて宿を乞いますが、家主の里の女(前シテ)は一旦は断りますが、たっての願いに応じます。女は、一行を家の中に入れると、裕慶が、糸繰り車に目をとめ、「糸紡ぎ」が見たいと言います。女は、もてなしになればと、糸車を回しながら、人の世の儚さを恨み、あさましい身の上を嘆き、また、気を取り直して、糸尽くしのい歌を歌って聞かせたりします。
やがて、女は夜が更けて寒さが増すと、薪を取りに出かけます。留守中に私の寝屋を覗かないようにと言い残していましたが、能力は覗いてしまいます。寝屋の中は人の死骸が山積みになっていました。ここが鬼の棲む「黒塚」だったかと気づき、一行は一目散に逃げ去ります。山から帰った女は、鬼女(後シテ)となって現れ、二人の山伏を追い迫り、せめぎ合いますが、遂に祈り伏せられます。

里女と鬼女の2役を演じるのは、観世淳夫氏。山伏は森常好氏が演じました。


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