境浄水場を見学してきました

6月1日~7日までは全国水道週間です。

ふだん何気なく使っている水道の水ですが、この水はどうやって私達の元に届いているのでしょうか?

実は遠い遠い森からやってきています。

武蔵境にある『東京都水道局 境浄水場』でその仕組みを知ることが出来ます。

先日(6/1)の一般開放日に訪ねてみました(‘-^*)/
武蔵野市観光推進機構事務局のブログ

正門玄関

通常は立ち入り禁止、微細な異物が入っても直ぐに解るシステムで24時間管理されています。

 

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境浄水場は設立されて今年で87年目という長い歴史を持ち、日本最大規模の緩速ろ過方式の浄水場で、この方式は東京都では1ヶ所のみです。 

武蔵野市観光推進機構事務局のブログ敷地面積約202,000㎡(東京ドーム約4.5個分)

この中に巨大プールのような「ろ過池(ろかち)」が20個あります。

一つのろ過池の大きさは、

長さ約87m×幅約54m(25メートルプール約16個分)

一日に約10万トンの水が作られ東京で暮らす人々を支えています。

武蔵野市観光推進機構事務局のブログ 水源は多摩川上流域の東京都と山梨県にまたがる水道水源林(約22,000ha)を含む集水域

この水は多摩湖の「大河内貯水池」に蓄えられた後、

貯水池と境浄水場の高低差約53mを利用して、自然流下(土地の高低差を利用して流すこと)で送水されています。

多摩川上流から流れてきた水は羽村取水堰(せき)で取水され境浄水場に届きます。

武蔵野市観光推進機構事務局のブログ導水管の直径は約2m、その中を53mの高低差を使って届いた水にはとても圧力がかかっているので、

圧を抜きながら一旦”大開きょ”と呼ばれる場所に流された後、

甲・乙(設立時から呼ばれているろ過池の名称)それぞれのろ過池に流されています。→

大開きょのアーチ型トンネルは浄水場設立時のままの姿で使われています。

現在ではなかなか再現するのは難しい技術とのことでした。ものすごい水圧に耐えなければいけないのです…\(゜□゜)

なんと!この激流を乗り越えた生物が境浄水場の大開きょで生息していました(*^▽^*)

確かに鯉を確認しましたが、ワカサギなんかもいるそうです。

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場内にろ過池の断面が展示されています。

約3m深さのろ過池は石・砂の層が約2m、水が1m →

一番下には握りこぶし大の石か敷かれ、上に行くに従って細かくなっています。

この砂の層にいる微生物の力で約1日かけて水がろ過された後、

和田掘給水所(東京都世田谷区)に流され、東京都心部に届けられています。

また、ろ過用の”砂”は使用していると表面に目詰まりが生じるので、20日~30日毎に汚れた部分を機械で削り取りった後、巨大なドラム式洗濯機のような機械で洗浄されます。

洗って乾燥させた後、再びろ過砂として使われます。

この”砂”

驚く事に!設立当時からのものをず~~っと使い続けているそうで、

「どこの砂を使っているのですか?」とよく質問されるそうですが、古い資料を見ても、どこのものなのかわからないとのことでした。

担当者の方曰く、「そろそろ追加しなければならないのですが…どこの砂を手配するものか…」とのことでした(-^□^-)

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↑場内はともかく広いです!

職員の皆様も、とてもとても歩いていたのでは作業にならないので自転車で移動されるそうです(^∇^)

ん?「ここの水が東京都心部??」…と思われますよね。

実は武蔵野市内で供給されている水は独自の方法で各家庭に届いています。

武蔵野市は市内27カ所の深井戸からくみ上げられた地下水を8割

東京都が供給する利根川水系・荒川水系・多摩川推計の河川水を約2割りブレンドし、

第一浄水場・第二浄水場で処理されたものが供給されています。

■過去のむ~観ブログ

http://ameblo.jp/musashino-kanko/entry-11266864841.html

■6月1日~7日は全国水道週間です。

武蔵野市の水道週間標語は

”復興の未来と生命(いのち)照らす水”です。

私達の暮らしを支える水の事をゆっくり考えてみませんか。

※2013年6月の情報です。現在、浄水場は一般公開されていません。

「境浄水場を見学してきました」への2件のフィードバック

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    おじゃまします!ブログ拝見させてもらいました!よかったら私のブログも見てくださいね♪また訪問します!ありがとうございました♪

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